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日々録   2001年8月
No.156  2001年8月23日(木)

台風11号は横浜から東京湾を通過したのが幸いだったのか、千駄木谷中から千葉県鎌ヶ谷市あたりまでは、こちらが身構えてたほどのこともなくよかったな。
祭や旅、日本シリーズの球場や「いちゃりばちょーでー」な酒盛りみたいな、非日常的空間が大好きな輩っているものだよね。今回も西の方ではかなりの被災者が出ているのであまり不謹慎なことを言うつもりはないのだけれど、一般的に、台風好きな連中ってのがいるもので(雷を伴った真夏の夕立ちが、気持ちよくかつわくわくしてしまうようなもので)、今回も日曜日から来るか来るかと待ち望んでしまったのがわっしなのでありんした(今年はじめてだったし)。

台風で思い出すのは1989年のこと。夏休みを持て余したわっしと友 K は立て続けにやってくる台風に我慢がきかなくなって、愛車双子座にふたり乗り込み4号線を台風と共に北上。“俺は最低!”と雄叫び上げながらワイパー最強、視界のきかない片側一車線をいくつもテールランプ追い越してった。明くる朝訪ねた仙台の友人はびしょ濡れになっちまってるトランクの中を見て腹かかえて笑った。台風一過の仙台はくもりない青空が気持ちよくって、女のコを探してライの“CHICKEN SKIN MUSIC”かけて市内を回したが青空だけで充分だったさ、ほんとさ。いやなんにしてもびしょ濡れのエスパドリーユ(革製)の臭かったことがさ、しようがないさ。
その後は再びKと双子座に乗り込みさらに北へ。でも台風はもう関係ないのでこの続きは次回「双子座とその仲間たち」をお楽しみに。

(かつての仲間たちへ。双子座は現在ラジエーターに穴が開きもうどこにも行けない。経済的事情からもはや修理も断念、こっち来てからかれこれ3年、ワックスもかけてやれずにチャイバでひとり泣いている。もう月に輝くこともなくなってしまった。かわいそうだが9月に廃車にしてあげるつもりだ。形あるもの、いずれみな土へと還る、しかたのないことなのだ。)


山崎母録(改め山崎台風録)
一昨日はいちんち中、テレビの台風情報をつけっぱなしでわくわくしながら一方で、これはかなりの大物だと、懐中電灯や携帯ラジオを取り出したり水を買いに出たり、越して来てはじめて雨戸を閉めたりして(すると戸袋の中からヤモリが2匹飛び出して、夜毎網戸にへばりついてうちの灯りに吸い寄せられる虫たちをぱくりとしていたのはここを住処にしてたのねん)、ずっと頭の片隅で意識していてめんどくさい思いがあり、それは実家に戻ってやんなくっちゃなぁという、重い。
不謹慎な表現だとお叱り受けそうだけどうまくは言えない。特別な一日がやってくる。その時はいちばん好きなところにいたい(前日も鎌ヶ谷へは行ってたし、この日は予定に入ってないし)、できればいちばんな人といたいものだよ、人間は、勝手な生き物なのさ。
さてそれでも現実は、勝手で済まない事情がはびこり実家は我が家よりずっと頑丈な鉄コン筋クリートの団地住まいであるけれど、寝たきり母と最近介護で腰をダメにしてしまった難聴父との二人だけ、こんな日にもし大変な事態になったらならずとも、もしも台風でヘルパーさんが予定の通りに動けなくなったらそれだけで、身動きとれずに天災以上に大変な事態になってしまうものな。はあ。てなわけで一昨日の夜から降り始めた大雨の中、わっしはひとり実家へと戻るのでありんした。
さてそれでも台風は、いやが応にもわが興奮をかき立てるものでありやして、夜中1時の巡回ヘルパーさんら(通常は1人だがこの日は台風のこともあり2人で来てくれた)が帰ったあともまんじりともせずにいると、ひと月ぶりに泊まった息子がそんなに嬉しいか、あそこが痛いここが痛いあれを塗ってほしいこれを飲ませてほしい云々、おいおいなんで病人の君がそんなに眠れないのだ台風が来るなんてことも把握できやしなくなっちまってるくせに。とここでとても心配になる、もしや毎晩こんな調子であるにも関わらず難聴熟睡父にはまったく届かずにいたんじゃなかろうか。で明くる日(つまり昨日)、薬が効いて気のはっきりしてる時間帯母にいつもああなのか一応確かめてみたところ昨晩だけは特別に眠れなかったそう、で、ほっとしたのだけど。ふむ。把握しててもできずとも、台風というのはなぜだか人を寝つかせずにおるものらしい。
それにしても台風かよ。朝刊は明け方5時には入るしテレビじゃ通勤電車は動いているし、明けてから外みればみんなぞろぞろ駅へと歩いてゆくし。そしていつものように朝のヘルパーさんがやって来た。の前に昨晩は別の部屋でのんびり眠った疲労蓄積限界気味父がのっそり起きてきて言う、朝御飯作ってくれよ。はいはいっと。
もとい。それにしても朝はかなりの暴風雨。ホームヘルパーの仕事というのはなんて頭の下がる思いだろう。そうか。こんな日でも仕事へ行かなきゃならない人には、行かなきゃならない理由があるのだ、必ず。
そいでもって、わっしはこの日仕事を休ませてもらいやした。
そして介護の長い一日はまたつづく。昼寝うたた寝ちりばめながら。

(山)

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