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日々録   2001年8月
No.139  2001年8月6日(月)

 今日は8月6日、かつて広島に原爆が落ちた日。56年前のことです。

 10数年前、まだ学生だった頃、毎年この日は広島に行っていました。途中抜けた年もあるのですが、都合5回ほど足を運んだように記憶しています。当時僕の生活の中心であった「世界のこと、世の中のことを、いろいろ知り、学び、考える」という主旨のサークル(大学はバラバラ、元ベ平連の予備校講師が主宰していました。いまはもうありません)の夏休みの恒例行事が、8月6日に広島に行くという『ヒロシマ・ツアー』だったためです。平和祈念式典に参加し、原爆資料館を廻り、被爆者の人たちの話を伺い、灯篭流しを見ました。そして様々なことについて議論しました。
 ちょっと繁華街を外れて住宅地の方に入ると、この土地の多くの家にとってはこの日が親族の命日であることがわかります。そんな中、僕たちのようなよそ者が大勢でやってきて、わいわいやっている(ように見えたでしょう)というのは、今思えば「なんだかなぁ」という部分もあります。でも当時、僕(や、おそらくは一緒に参加した友人たち)が抱いていた思い(ひとりひとりの行動が集まれば少しずつでも世界は変わるのではないかという期待のようなものです)もそれなりに真剣なものだったのです。最近特にそう思います。
 8月6日の広島はいつも晴れて強い陽射しが照りつけていました。 今日東京は一日中曇っていましたが、広島はどうだったのでしょうか。あれは2度目に行った時ですから1988年の8月7日のことです。ツアーそのものは昼過ぎに解散し、その後は仲のいい連中10人ほどと平和公園でのんびりしていました。この夏はマーヴィン ・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』をよく聴いていたのですが、その時も誰かのラジカセから彼の歌声が流れ出しました。見上げると空はとても青く広々としていて、曲が進んでいくごとにどんどん開放的な気分になっていき、このアルバムに込められた彼の思いがすうっと、からだ全体に入ってきました。それ以来、このアルバムを聴くと広島(あるいはヒロシマ)についての様々なことが思い浮かびます。僕がかつて抱いていた思いのいくらかを今でも持ち続けているとすれば、それはそれが僕のなかでマーヴィン・ゲイ(や後に耳にすることになるカーティス・メイフィールド)のメッセージと自然なかたちで結びついているからでしょう。

 
 さて、今日の夕方、その頃の友人がお店に来てくれました。彼はいつもじっくり本を見ていってくれるのでカバンを預かるのですが、今日はやけに重たかったので、最後会計の時にいったい何が入っているのか何となく訊いてみました。 答えは本でした。でもそれはただの本ではなくてフリーのジャーナリストである彼の初めての単独での著作なのでした。それがたくさん。という訳で、さっそくうちでも委託で取り扱うことにしました。では紹介します、粥川準二!!!

 宝島社新書 『人体バイオテクノロジー』 粥川準二 著 800円

というのがその本です。しばらくはレジの前のあたりに置いておくので、興味のある方は手に取ってみてください。僕自身はこの分野に関しては全くの門外漢で、内容についてどうこうは言えないのですが、正義感の強い信頼できる男です。

 最後に今日品出しした中から1冊。

 白夜書房 『ザ・ビートルズレポート』 竹中労 編著 1000円

 もともと『話の特集』の臨時増刊として出たものの版元を代えての再発版。1982年に出たものです。この後、再び『話の特集』バージョンで復活したはずです。では。

(宮地)

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