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日々録   2001年4月
No.30  2001年4月19日(木)

 今日は遅番で15時出勤、20時頃までは文庫の品出しに精を出し、その後閉店までは火曜日に仕分けしておいた預かりの計算。合間合間に少量の買い取りもちょこちょこあり(本日は13件)、典型的な、日常業務をこなすだけで終わってしまう一日。というわけで、あまり書くべきこともないので、今日という日とは何の関係もない話を。

 今月の初め頃、久しぶりに鴎外記念本郷図書館に行ってきました。今度のシネマポンチの当日に配る資料用の本を探すのが目的だったのですが、検索の端末で調べたところ、主演のクリント・イーストウッドについての本が2冊本駒込図書館にあることがわかり、リクエストしました。そしてその際、はじめて文京区の図書館カードをつくりました。家から歩いて5分もかからないところにあるのに、これまではめったに行くことがなかったのです。いくつか理由はあるのですが、主なところは、1.仕事が仕事である 2.通勤の通り道でない 3.仕事の帰りには(当然ですが)もう開いていない、といったあたりです。もったいないことをしていたな、と思いました。本は確かにお店にも山ほどあるのでまあいいのですが、CDが借りられるというのはやはり魅力的です(鴎外図書館だけでも結構聴いてみたいものがありましたし、検索するのがいささか面倒ですが、その労さえ厭わなければ区内の他の図書館のものも借りられるのですから)。係りの人もみなさん親切ですしね。それ以来ちょくちょく通うようになり、実に約7年ぶりの図書館ライフに突入しました。

 前回の図書館ライフの舞台は杉並区の中央図書館でした。阿佐ヶ谷と荻窪の間、青梅街道をちょっとだけ入ったところにあり、当時住んでいた阿佐ヶ谷のアパートからてくてく歩いて通ったものです。その頃は定職についておらず、お金はありませんでしたが時間はたっぷりありましたから、よく朝から晩まで入りびたっていました。なにしろ広くゆったりとした図書館で、とても居心地が良いのです。
 まず新聞を読み、雑誌をパラパラめくり、本を探す。疲れたらソファでのんびりする。腹が減ったらしばし外出し、満腹したらまた戻る。CDを選び、時にはその場で聴き、時には借りて帰る。午前中に予約が入れられた時には、映画も観る。そして、ちょっとのつもりで読み出した本にどんどん引き込まれていく。自分にとって大切なもののいくつかと、そんなふうに出会いました。
 
 最近、そうやって読んだ本が1冊、装いも新たに出版されました。

  福永武彦著『加田伶太郎全集』 扶桑社文庫 762円

がそれです。著者が(発表当時は)匿名で書いた探偵小説を集大成したもので、その手のものがお好きな方にはお薦めします。もちろん(言わずもがなですが)福永さんのファンの方々にも。
 僕が図書館で読んだのは新潮文庫版だったのですが、当時既に品切になって久しく、古本屋などでも結構な値段が付いていたものでした。よって、今回の再発は、ただ出るだけでも充分に素晴らしいことなのですが、何と!平野甲賀の装幀。さらに、これまでに出た全ての版の序文や解説などが収録されているという、至れり尽くせりのもの。何年か前にハヤカワ文庫で出たミステリ評論『深夜の散歩』(中村真一郎、丸谷才一との共著)とともに本棚に並べてください。(宮地)


 

 
 

 

 

 

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