1月4日

新たにすの新聞案内人のコーナーに千駄木五丁目で起きているマンション紛争に
ついて書いた。そこに長くて引用できなかった、リリー・フランキー氏がマンション業者に
頼まれて書いたであろう詩だかエッセイだかわからないものをのせます。
当該地、団子坂上、もと駒込電話局の工事現場の看板でもみられます。

いい文章ですねえ。でもこれマンション販売の惹き文句なんだ。
そんな谷根千にマンションができる、買いませんか、という。
私も売文業者ではありますが、ベストセラー「東京タワー」の作者にこんな業者の
手先みたいな文書いて欲しくなかったな。

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僕は、九州から上京して東京に住みつき、もう、28年になります。
でも、今でもどこかでここの人ではない自分、という気持ちが、
心の奥底、肌のすきまに、離れることはありません。
谷根千と呼ばれる土地をゆっくり歩いた時、その疎外感から、
少し開放されている自分に気づきました。
この町は、人を受け入れてくれる。
人が作った、人が主役の町だから。
故郷の町にも、東京の都会にも、
同じように優しい体温を感じる場所があるのだと思いました。
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日照や通風を奪い環境を壊してつくったマンションの住人を地元住民
が「受け入れる」のはむずかしい。

今日、マーロン・ブランドについてのドキュメンタリーを見た。よくできていた。
彼のめちゃくちゃな私生活、しかし公民権運動や先住民の権利のために
発言行動したことは知らなかった。「ゴッドファーザー」でのアカデミー賞主演男優賞を
辞退し、その席で先住民の女性に記者会見させたりした。あんな美しい男も晩年は
タダのデブ。みんなそんなもの。