8月1日 再文庫化

集英社の青木茂さん見える。私の「彰義隊遺聞」を二度目の文庫化を集英社からしてくださるという。嬉しいことこの上ない。今年は「明治維新150年」ということで、大河ドラマは「西郷どん」だし、政府は明治維新を偉業として讃えるイベントを企画している。しかし近代化はいい事ばかりではなかった。鎖国は破られる必要があったとしても、その後の戦争で死んだ人よりも、開国による流行病で亡くなった人の方が多いのではないか。また、徳川幕府は少なくとも260年、他国を侵略しなかったが、維新政府は欧米列強みたいになろうとして、明治5年の台湾に始まり、侵略と植民地化を進めた。

徳川幕府は制度疲労し、幕臣は無能ばかりという見方も解せない。どうにか薩長藩閥史観でない歴史を伝えたい。という事で、12月刊行はやや遅いような気もするが、

徳川家に準じて死んだ人々のことをもう一度、読み直す。楽しみ。