2月1日

今朝は朝早く起きて、8時にホテルの食堂でパンとトーストとコーヒーと卵を1個食べて出かけた。8時台の地下鉄は混んでいる。みんな整然と並び、無理には乗らなくて次の待っている。

スクンビットでサイアムセンターという古い古い様式の建物のミュージアムにいく。100バーツ。キャベツ畑と呼ばれるスアンパッカード宮殿へ。行ってみると朝香宮邸という感じ。そこはすごく広かったけどもバッチャン焼きと古いものがたくさんあった。以前はキャベツ畑だったそうだが、ビル街になっているのに驚いた。それからサイアムで乗り換えて、ナショナルスタジアムでおり、これで3度目、ジム・トンプソンの家まで、わりと簡単についた。

ものすごい混んでいるが、日本人は私しかいない。中国人とフランス、ドイツ、英語と日本語のツアーがあるらしい。なかなか美人で丸顔の人が日本語で私1人に説明してくれた。その話によれば、ジム・トンプソンはアメリカのデラウェア州の人で、奥さんと別れて、東南アジアに来て、シルクに魅せられて、タイシルクを産業に育てた。もともとは建築家だったので、川に面したこの土地に、家もデザインして作った。いろんな寺の扉とかみんな持ってきちゃって、床には大理石を敷き詰めて、自分の集めた骨董品を飾ってとんでもない家をつくった。雇い人は料理1人とあと2人ぐらいだったとそうだ。

インドネシアやマレーシアも行って、マレーシアで1960年代に行方不明となって、生きているとしてももう100は過ぎているんだからこの世にはいないだろう。昨日会った人は私にジム・トンプソンを書いたら面白いわよ、と言っていたが、吉川勇一が訳した伝記もあり、松本清張が「熱い絹」と言う小説を書いているらしい。

それから気持ちの良い1階のハスの花の池に面したレストランでバジル炒めの豚肉でご飯、シンハビール、これは400バーツも払った。

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それから今度また水路をつたってどこまでも行ってみた。なにせ暇だ。終点で降りたらどうもここから国立美術館は近そう。今日もう3つみたのに、まだ2時だ。何も交通機関がないからトクトクにのったら100 バーツもとられた。最初は200というので、50といったら、タイ人でも100 はもらうんだとか言ったけど、だったら最初から100と言えって感じ。ミュージアムは王様の喪に服すためと修復中で半分位。でもこれだけみれば十分。いろんな仏像があって時代によって顔が全然違う。それから王様の神輿とか、輿とか、みんな見てヘトヘトだった。そのあともバスもわからないし、トゥクトゥクにまた乗るのもシャクだし、とにかくカオサンを抜けて元の船着き場まで戻る。昔はカオサンの200バーツの安宿に何度か止まったが、もういい。だらしない格好で、酒を飲んで、怠惰に生きているだけの連中が沈殿してとぐろを巻いている薄気味悪い感じの街。

生オレンジジュースを飲んで船にのったらすごいきもちよくて、川辺が1番緑が多いと思う。たった11バーツで降りたらなんとペップリーの駅前だった。あと4つ乗ればフェイクアン。そして例のバイクにまたがってホテルに帰った。また例のよく働く少女たちの店で今度は海鮮炒めを作ってもらう。私だってビール、でも大瓶一本は飲まない。