12月24日

よく寝た寝た。朝お茶だけでいいと思ったんだけど、おにぎりをチンしてもらいに行ったら、お味噌汁まで恵んでもらった。そこに熊谷さんのお父さん貞好さんが来たので、大変良い話を聞いた。貞好さんは昭和7年生まれ、農家でもあり、北上川で魚を捕る漁師でもあった。「あの頃は北上川で鮭もスズキも鰻も取れた。うなぎなんて毎日みたいに食べていたんだよ。それは流網とか地引網でも網が大きくて、小さな魚は潜って逃げれるようになってた。今みたいに一網打尽ということはなかった。やっぱりほどほどが大事だ。山菜だって、地元のものは来年のことも考えて遠慮してとるけど、外から来た人は根こそぎ取るでしょう。それで山菜もなくなった、魚もいなくなったって、人間は自分で自分の首を絞めているようなものだ。やっぱりほどほどが大事だね。そして農繁期が終われば昔は3週間は湯治に行って、うちのおじいちゃんなんか、チッキで鍋釜布団も送って、網の繕いもその間にしてたんだよ」

北上川のヨシも相当戻ってきました

北上川のヨシも相当戻ってきました

今日のお昼は尿前の関の近くにある大きな古民家のレストランでクリスマスのお料理を食べようということになった。そこは鈴木さんというIターンの女性を中心にやっていた。牛蒡の素揚げ、サトイモのスープ、ミートローフ味噌味、ネギのグラタン、サツマイモのサラダ、全て体に良さそうで美味しかった。帰りに熊谷さんのお父さんの逗留している農民の家に寄る。1949年に、当時の農協の組合長が、農民にも娯楽も保養が必要だということで作った。三養とは「静養、保養、教養」だという。かなり古くなって迷路のようだったが、温泉はいくつもの種類があって素晴らしかった。
そんなわけで夜は軽く、追分温泉さんのくれたホタテの刺身で、お酒を飲んで寝た。板垣さんに今日も付き合ってもらっちゃった。山ふところの湯にいながらこんなに視野の広い旅館の主人を私は知らない。

民家を改造したさとのわ

民家を改造したさとのわ

川渡温泉みやまでダイエット湯治

川渡温泉みやまでダイエット湯治