今年の誕生日は参院選当日でした。またフェイスブックではたくさんのお祝いのメッセージをもらいましたが、私はあまり人の誕生日をお祝いしません。なので申し訳ないやら重荷なので、フェイスブックから誕生日の情報を消しました。冥土の旅の一里塚ですものね。不在者投票をして京都へ抜け出していましたら、いちにち遅れの誕生日会を京都の奥、鞍馬の奥の美山でしてもらいました。それがサプライズもいいとこ。暮らすように泊まるかやぶきの一棟貸し施設をやっているのは、地元の若手のかやぶき職人です。カウンターでお寿司を握ってもらいました。握ってくれたのは、「きぐすりや」という昔薬屋さんだったに違いない料亭の若旦那。美山には国の伝統建造物保存地区があり33棟の茅葺があり、そこにはアーティストも多く住んでいます。しかしそこにはちゃんと専属の茅葺職人さんがいるそうで。そこで伝建意外に散財する茅葺のお世話を始めました。すると持ち主から滅多に使えないからどうにか活用して欲しいとか、維持費ばかりかかるという悩みの声が。そこでこれをお借りして、建物に手を入れながら、活用する道を考えて、お宿にしたのだそうです。コンセプトはふとん&朝ごはん、暮らすように泊まる。
建物を取り、景観を守り、技術を守り、雇用を守り、ゴミを出し、地元にも還元するすばらしい里山ビジネス。
今回の京都滞在も盛りだくさんで、北白川あたりを建築巡りしたり、京都工芸繊維大学の松隈洋教授の前川國男に関する授業を聞きに行ったり、同志社大学にベーシックインカムについての講演を聞いたり、その上、鞍馬の川床と鴨川の床にデビュー。近くのお寺の手作り市でちりめん山椒や麻のブラウスを買ったりと、本当に楽しい滞在でした。竹茂楼という高級料亭にもお誘いがあり、行ってまいりました。