11月16日 西表島島人文化祭

朝速い船で石垣へ、そこから西表。島人文化祭へ。竹富の手仕事などを会場で売るのでついて行った。黒島、小浜、波照間などからも参加。実行委員長の染織家・石垣昭子さんに話を聞く。

「竹富生まれ、小学校の一、二年は戦争中でまったく勉強した覚えがない。豆うちや麦うちをした。母はハツ、上勢頭亨の妹で、川平の教師だった父と結婚して、私が生まれたが、父は戦死。一人っ子。同子は私がおぶって育てた。亨さんにとても世話になった。母は那覇に出て宮廷料理を習って、その店で働いて、私は那覇高校から東京の女子美にいった。保久利の妻のまりが織物をしていたので、子どものときから芭蕉の糸を引いたりしていた。だから自然と、染色に向かい、竹富に来ておられた岡部伊都子さんの紹介で、京都の志村ふくみさんが竹富に来られ、紹介していただいて京都で二年、修行した」

というものすごい歴史だった。

「ここで女の人たちに染めを教えれば、島からでていかないでもここで仕事ができる。後継者育成事業で経産省の補助金を受けて各島に工芸館をつくったの。だから八重山ミンサー、八重山上布という名前にした。殿村先生のときからやっているのは私ぐらいになってしまったね。1980年に西表に来ました。竹富では人数が少なくて一番知っているのはスミさんと、大春江さん。私が教えた島中由美さんでしょう」

夕方に島の芸能や新良幸人さんのコンサートがあるというので、急遽一泊。