11月15日 まっちゃんおばあの話

ゆがふ館で一日、まっちゃんおばあの話を聞く。

昼ご飯はうちで食べて行けといわれ、炒め物とご飯とおつゆでご馳走になった。

「わたし一人だとさびしいからいいよ。農大の学生にハイビスカスジュースをあげちゃったからポカリスエットでごめんね。食事はみんな自分でつくっているよ。自分の頭で考えないとね。赤肉と野菜を炒めておいたからそれをあたためるだけだよ。これはおそばにも使えるし、豆腐ともいためられるし便利だよ。かんぴょうを石垣の長男が送ってくれたんだけど、そのまま煮たら固くて食べられないねえ。

お米でも何でも、内盛か大浜で買えるから石垣までは買い物に行かないよ。それに誰か、みんな帰ってくるとなんかしらとどけてくれる。雨が降ればまた話ができるよ。蚊が出てくるのは雨の前兆さ。数えで88はとうに済んだけど、昨日が11月14日が誕生日で遠くの人がはがきをくれた。うれしかったよ。ニンニクとタコの酢漬けが種取りにはつきものだけど、それも家によっていろんな味がするよ。でも絶対にかえないから頑固さ」