2月27日

23日に浅草で「沖縄大問題」という集会に参加。辺野古、高江、大浦湾、泡瀬潟などからの報告が続いたが、「本土のマスコミはまったく伝えていない」「沖縄県民の怒りを結集して」といった十羽一からげの発言が目立ち、この論法では敵をふやすだけで味方は増えないのではないか、と思った。長らく基地を押しつけられ、いくら抗議しても無関心、黙殺に出会ってきて、こういう表現になるのもわかるが。
沖縄に行っても一方的に怒りを表明されるだけで、あなたは誰で何をしているの、と聞かれたことはない。関係はイーブンでなく、「あんたら本土の無関心が私らの苦しみを生んでいるのよ」「一回来たぐらいでわかる問題じゃない」としかられる。沖縄が好きで、なにかできないかと思って来たのになあ。この集会には自分の運動の宣伝に来た人もいれば、セクトの新聞も配られて、これもいい感じがしない。「政府は世界自然遺産登録を基地の隠れ蓑にしようとしている」という発言もあったが、国交省、防衛庁、文化庁をそれこそ十羽一からげにしないで、分断して各省庁内の対立も利用して、その隙をつくことこそ戦略というのじゃないかなあ。