1月26日 テロ特別措置法?

日揮という会社の社員が殺害されて遺体が帰国した。ニュースはそればかり、飛行機から降ろされると作業員がみな深々と礼をし、副大臣が現地に飛んだり、安倍首相がテロを許さないとか、演説。なんだかたんなる企業戦士が祖国の英雄のようにあつかわれ、違和感を覚える。
「これがジャーナリストや旅人ならこんな扱いをするかしら」「彼等はビジネスで、いわばもうけるために危険を覚悟でアルジェリアにいったんでしょ」と母は言う。イラクの人質のときのような自己責任論も出てこないで、このままテロ対策のほうにシフトしていくのはなんともいやなかんじ。安倍、石破、麻生なんて顔は見たくもないが、民主党をこき下ろしてこんな連中に変えてしまったのはわたしたち。女性の登用はいいが、党三役も大臣もみんな右より、高市早苗のしたり顔をみると串田孫一さんじゃないが、スリッパで画面をひっぱたきたくなる。
夜中『チャイナ・シンドローム』を見る。40年前とは思えない、いまのことのようだ。アメリカの原発にジェーン・フォンダ扮するテレビキャスターが取材にいき、小さな事故に遭遇。原発の所長のジャック・レモンは技術者として誇りももっているが、漏れだした水に格納容器の穴を疑い、上司に進言するが、利潤を追求する経営陣は稼働を命令、ついに所長は自ら武器を持って集中制御室に立てこもり、射殺される。