1月25日 累進課税を復活せよ

「レ・ミゼラブル」フランスの民衆蜂起を描いた作品だとは、あまりそう思ったことはなかった。しかもスーザンボイルの歌ったあの歌が、あんなに悲惨な状況で歌われる歌とは。自分の生んだ子を預けてまで働かなくてはならず、まともな職には就けず、売春婦になって体を傷めるいのちのきわに、私の人生は何だったのだろう、いろんな夢もあったのにも、という悲しみに泣いた。いまもこんなふうにバンコクで買春で稼いで田舎に送金している人もいる、母親もいる。日本にも生活保護が申請できないで、無理な労働を強いられている母子家庭は多い。この層にもアベノミクスは襲いかかり、収奪するもよう。累進課税の最大72パーセントというのはいつ、どうしてなくなったんだろう。私が貧乏にあえいでいた頃、黒柳徹子さんが国会かなんかで、累進課税に反対し、私が一時間番組に出ると、最初の1分くらいしか手元に残らない、などといっていてこの人は赤旗なんかでいいことをいうわりにはわかっていない、とおもった。才能のある人、勤勉努力する人がある程度、豊かな暮らしをすることはモチベーションを高める上で必要だが、豊かな暮らしをするのに年間一億はいらない。