11月30日

午後3時の飛行機で松山へ。あしたのニュータウン視察のためだが、みんなで夕食の後、一人で伊予電鉄に乗って道後温泉に。しかし放っておいても観光客が来るからか、職員みんな愛想もなく、入れてやる式の応対。3階の坊っちゃんの間を見る時も後5分ですから早く上がってください、とせかされ興ざめ、いや湯冷め。
きょう、お茶の水附属の会報誌が来たが、6つ上の高木晶子さんが書いておられることに目が止まる。ブリュッセルに『ヨーコ・ツノ』通りがある。ヨーコ・オノではない。これはベルギーの漫画家ロジェ・ルルーによるSFマンガの主人公で、モデルはパリ生まれの日本人女優ヨーコ・タニだという。この名前を大先輩の谷井澄子さんからもうかがっていた。谷洋子は旧姓を猪谷洋子といい、お茶の水の附属をでて、女高師にすすみ、母校で英語をちょっと教えたあと、渡米して女優になった。そのころ女優はアッパーミドルの卒業生がおおい母校の連中の眉をひそめさせたと言う。でも痛快なドロップアウターもいたものと思う。石岡瑛子さんの訃報も載っていた。彼女もお茶の水らしからぬ人。私は中学からで、幼稚園からのいわゆる「お茶漬け」ではないので母校愛もあんまりないが。