11月10日 東京駅

きょうは茨城のニュータウンを見学。毎年見て歩いているが、たしかに空はひろいし、緑は多いし、庭はあるし、家は大きいし。でも露地はないし、居酒屋はないし、図書館も郵便局も遠いし、自分が住む気にはならない。居酒屋のない街には住めない。すいません。帰りに高速が事故渋滞し、大月敏雄さんとおしゃべり。彼が大学院生のころ同潤会アパートを蚊取り線香をつけて調査していた時からの知り合いだ。集まって住むことの専門家だが、東北の被災地にベランダのついた長屋のような仮設住宅をつくって喜ばれた。いまは大槌町に通っているとか。性急な高台移転について感想を聞くと「あれは土木の発想で、都市計画ではないですね」と明確な答え。おお、そのとおりだ。東京駅に着く。正面は人でごった返し、まるで天安門広場のよう。