7月16日 炎天下の集会

さよなら原発10万人集会が開かれた。いこうかどうか迷ったあげく、家にいた。原田病患者には夏の日差しがつらいし、人の多いところも弱い。映像ドキュメントの仲間は手分けして取材にいった。17万人という主宰者側発表と7万人という警察発表と。坂本龍一さんの「たかが電気」というのはいいフレーズだ。いま漱石を書いているが、漱石も鷗外も石油ランプの下で万年筆で名作を書いたのだ。100年前には日本で電気を使っている人はそれほどいなかった。明治38年で契約件数は10万戸。それにしても炎天下で有名人のアピールをずっと聞かされるタイプの集会に対する疑問もないではない。10万集まれば政府はぎょっとして方針を変えるのだろうか? 壇上と壇の下が分かれてしまうような集会はもうそろそろ変えたい。同じ言葉をくりかえし叫ぶのも。参加者は疲れただろう。いま荒川さんからメール、屋根のないステージで発言者もかわいそうだったと。