6月24日 川の汚染

前にやっていた海の汚染の番組では東京湾の汚染が一番高くなるのは2年8ヶ月後とのことだった。江戸前の穴子なども食べられなくなると思う。赤城大沼でのワカサギが高い汚染をしめしている。動かない水である沼や池、湖なども汚染されやすいのだそうだ。赤城大沼があの様子なら、手賀沼や霞ヶ浦もそうとう汚染されていると見てよいだろう。これみんな東京電力のせいだ。

今度は川の汚染の番組をインターネットで見た。出て来るだろうなあ、と思ったら案の定、丸森と阿武隈川が写し出された。そしてお友達の佐藤多利衛さんが登場した。

阿武隈川は栃木県に源を発し、郡山、福島の大都会を流れてくるから、震災前から全国ワースト2の汚い河で丸森を通って名取で海にそそぐ。見た目には里山を悠然と流れる美しい川だけど、丸森の人が飲むのはもっと綺麗な支流の水だ。わたしも支流で泳いだ。3・11以降、東京電力のせいで阿武隈川の汚染はすすんだ。鮎やイワナ、サケ、これみんな食べられない。佐藤さんは河北新報にお勤めで定年後、丸森で農業をし、谷まで山菜やキノコを採り、支流でアユやイワナを捕ることを楽しんでいらした。「採るたのしみ、食べる楽しみ、お裾分けをしてみんなに喜んでもらう楽しみ、三つながら奪われた」と言っておられるそうだ。その無念を思うとき、ぜったい原発なんか再稼働させちゃいけないと思う。

この番組では、猪苗代湖を水源とする阿賀野川の汚染が進んできていることを述べていた。私はこの前、能登の七尾に行ってやっと安心してお寿司を食べたのだが、阿賀野川が汚染され、新潟の海が汚れると日本海の魚すら食べられなくなる日が来るのではないか、と恐れている。これも全部東京電力のせいだということをきちんと書いておく。テレビ番組は汚染の状況は教えてくれたが、それを何がもたらしたのか、汚染の責任については何も言わなかった。