6月23日 魚の汚染について

このまえ、丸森にいった時、久しぶりに海際を見ようと思い、亘理にいったら何度も通った温泉施設「鳥の海」は下のほうは津波にやられていた。せっかく建てたばかりの自慢の施設はだめになったが、この最上階に逃げた人々のいのちが助かったと聞き、やっぱり建っててよかったね、としのぶさんと言いあった。隣りの福島県は禁漁だが、亘理は宮城県で出漁。市場で魚を発泡スチロールに入れて送る用意をしていた。

消費者に直売ですか、と聞くと、いえ放射性物質の調査です、という。

そのあと、テレビで見た。

まさにこの亘理がでて来たのだが、石巻のような大きな市場では独自の検査機械がある。しかし亘理は小さな漁港で機械がないので、獲った日に送っても、神奈川の検査機関につくのは翌日の11時、検査して結果が送り返されるのは翌々日の夕方、そのころには魚は凡て流通してしまっている。検査結果がキロあたり76bqでほっとする漁業者。ええっ、いくら規制値が厳しくなって100bq以下だと言って、76じゃ食べるきはしないなあ。しかも5キロ以上取れた魚種についてのみ検査は行われ、フグ、ソイ、カレイなどは検査されなかった。このことを厚労省に問い合わせたところ、「そのようなことは把握しておりません」と言ったそうな。そうとう怠慢か、そうとう逃げ腰か、そうとう嘘つきかであろう。