震災日録 3月10日 しつこいようだが……

きのう恵美ちゃんと話したことを反芻した。
1、たしかに公務員の待遇が社会の基準となっており下がれば民間も下がるかもしれない。
2、しかし給与ベースで比べてもしかたない。ボーナス、退職金、年金、手当、遺族年金などまで入れるとそうとう官は手厚い。
3、破産寸前の大赤字会社みたいな国や自治体の給料が減らず、ボーナスが出るということが民間では考えられない。国債のツケを次代に回すな。
4、企業が高給なのは知ったことではないが、われわれの税金で民間の倍ちかい平均年収を得ているのは納得できない。
5、その実体も明らかでないが、ヤミ手当などお手盛りがあるという。
6、震災のあとでも消防団や町会役員は寝ずに働き、公務員は時間外手当がでる。
7、津波で先生は誤導しても殉職扱い。なくなった児童は一時金500万のみ。
8、(花巻と石巻からきた人がいっていたが)田舎では専業農家と公務員では3倍、4倍の格差がある感じ。仕事は農家、漁業の方がきついのに。農家は冬は土方でしのぐ。
9、しかもコネ就職が多く、職員同士結婚して、息子を町役場に押し込み、また職場結婚して一家に4人公務員がいたりするとみんないってる、それは「貴族のような暮し」。(実際に見た)
10、同じ役人と言っても高級官僚とそれ以外、専門職と事務方、教師や医師、看護士、保育師、消防士、図書館員など現業職では住民のためにがんばっている職員を見てきた。また県庁職員と、町役場の職員とではしごとの内容もきつさも違う。国でも県でもエリートは夜中まで働いているが、働いている中身がどうも私たち住民のためになってはいないような。
11、環境保護や基地反対の運動などは退職公務員、元教師等が担っていることも多い。年金も多くてゆとりがあるからできることかもしれない。でも何%が老後そんな社会還元をするだろうか。
12、無駄な労働が多すぎる。書類作りにはんこ押し、日程調整、管理のための労働。
13、頭の固い、マニュアルでしか動けない、責任をとらない、支持待ちの事務方は非常時には使い物にならない。もと番長や暴走族の方がよほど臨機応変に避難所などを運営した。
14、税金使ってやったのに『してあげた』と言う表現をよく使う。みっともない。
公務員労働の研究者にも疑問に答えてほしい。東京ではたくさんの仕事があるから公務員はそう目立たないが、農村などに行くと、農家以外は公務員、農協、信用金庫、電力会社くらいしか仕事がないので、格差とそのわりに住民の要望に応えていないということが目立つのだろう。まあ、東京にいる私も区役所に何か聞いて真摯な対応を得たことはまずないのだが。事務方公務員とは「できません」というために生きているみたいだ。