震災日録 3月9日 公務員に思うこと

恵美ちゃん(このブログの伴走者)が白山に来たので、穴子重を食べに行った。
きのう友人の部屋で見た『原発マネー』の番組で盛り上がる。自治体や県にばらまかれたお金は3兆円。ランニングコストが何千万もかかる博物館を作ったが入場料は90万。冬期閉鎖の柏崎市。原発の誘致をした元町長や市長が『原発がなくては財政が苦しい』といったり、もと高級官僚がいまも偉そうな自己正当化を言っていたが、みなインタビュー場所からしても関連団体に天下りしているのはみえみえ。「原発がなくては自分たちの高給は払えない」「箱ものを作るため土建屋に回す金がない」とか正確に表現すべきだ。原発立地の農家の生活なんかちっともよくなっていないんだから。
農家の所得補償なら私は是認する。食料の安全保障のために。過疎の村にゆとりのある都会から協力するのは必要なことだ。しかし基本的に役人の側に交付金をじゃぶじゃぶ使って当たり前、町民からの税金でやりくりしようという気概がないのはすでに「自治」体とはいわない。他力本願体とでも名前を変えればよかろう。あるいは交付金奴隷体とか。
以上はまったくひがみそねみではない。我が一族郎党には1人も公務員はいない。とことん宮仕えのできない遺伝子だ。公務員になりたいと思ったことは一度もないし、なれるとも思わないのだけれど。