震災日録 3月8日 群馬の山を除染すると……

忙しいので丁寧に料理を作る暇がなく、スーパ-で野菜の他、ラーメンやチゲの素、ベーコンなどつい、便利かなと買ってってきた。これが食べてみるとみんな化学調味料で舌がびりびり。
しまった。外食もだめだが、家で食べるにしても買物に気をつけなくては。いつもは気をつけているのになあ。家中の化学調味料のはいっているものを捨てる。サトコはついに花粉症の始まり。私にはまだこない。
サトコによれば八ッ場ダムのある群馬県長野原町も所によってホットスポットがあるという。60年、ダム計画で苦しめられて来たところが放射能でも苦しまなければならないなんて。ある住民は「山の除染はあきらめている」といったそうだ。ダムは住民のためでなく東京を含む下流都県民のために作られようとしている。しかし下流都県民は八ッ場と川でつながっていることに気づかない。でももし八ッ場で山を除染したとすると、その放射能は吾妻川から利根川に入り、やがてわれわれ都民の水道水となって口にはいるだろう。2年8ヶ月後に東京湾が最大に汚染されるというのはそういうことなのだ。それでもまだダムは自分に関係ないというのか。