震災日録 2月15日 被災地公務員の苦悩

昨年4月にたずねたある避難所の職員さんから手紙がきた。
「早いもので震災から10ヶ月以上たちました。その節はたくさんの本を頂戴し、ありがとうございます。
森さまがお越しになった4月中旬は、連日の被災者対応に心身ともに疲弊しきっている頃でしたので、失礼がなかったかと、当時を思い出すおりに心配になります。何日も飲食睡眠なしの勤務をしてしまい、心身ともに多少壊れてしまいました。食事から物資配布、排泄の介助までお手伝いしても、苦情やお叱りの言葉を受け続けるような当時を振り返ることは困難で、支援してくださったみなさんに感謝の気持ちを伝えるところまで気持ちを持っていくことができませんでした。森さまのふくよかな笑顔に対し、緊張し、引きつった対応だったと思います。きれいに並べることすらできず、本を粗末に扱ってしまったようで胸がいたんだことを今も覚えています」
本を届けることが、ときに相手の重荷や苦痛になったりすることも考えなくてはいけないことだった。住民側の行政に対する不満ばかりではなく、行政内部の方の気持ちを紹介したい。福島県の海辺の町でも、知り合いの兄弟が罹災証明などの事務対応に追われ心身を損ない、やめようか悩んでいる話を聞いた。公務員もそれぞれ被災者で心に傷をおっている。それを忘れないようにしよう。
今日は朝から胃カメラ。昼過ぎ税務申告。夜は22歳のときの会社の先輩と飲む。