震災日録 12月30日 風力発電、誰が建てるか?

「美しい伊豆に巨大風車はいらない」という記事(2008・11・21)もおもしろい。自然エネルギーとしての風力発電はいいが、低周波の問題、景観の問題、いろいろあり人家から離してつくりたい。そして誰が作るかが問題。みんなで納得してお金を出し合って自分たちの使う電気のために建てる市民風車ならいいが、伊豆では電源開発と豊田通商などのジョイントで100基以上建てるというのだ。これは金儲け目当ての巨大開発に過ぎない。『学問の権力――アイヌ墓地はなぜ暴かれたか』植木哲也著、春風社刊は書評を読んで読みたくなった。森鴎外の妹小金井喜美子は才女だが、どうも馴染めないひと。その夫小金井良精は星新一の伝記『祖父・小金井良精』ではじつに愛すべき鷹揚な人なのだが、東京帝国大学人類学教授としてアイヌの墓を発き、たくさんの人骨を研究材料に持ち帰ったとは。浪花の家を観に行く。ひろちゃんと浅田さんとサトコの四人で行ったら、森鴎外の日在の別荘を見つけることができた。それどころか今の持ち主である森鴎外のお孫さんとお話までしてしまった。夜は星がきれいでした。