震災日録 12月15日 津波てんでんこ

JTBの交流文化賞の審査。作文部門と活動部門がある。毎年全国の町づくりの新しい波を知ることができて有意義。しかし長い1日だった。サトコの友人はリテラシーを高めるために新聞をとることにしたという。どういう意味と聞いたら「新聞がどんなに嘘を書いているかを見抜く技量をつける」のだそうだ。本当にみんな大メディアを信じなくなったなあ。いいことだ。ヒロシに「津波てんでんこ、地震の時も私を助けようなんて思わなくていいからね」というと、「今なら逃げられそうだから一諸に駆けるけど、これが80で病気だったら悪いけどおいて逃げる。その前に育ててくれてありがとうというから」という。「そうそう、生き延びて社会のためにお役に立ってちょうだい」そんな話をするようになった。一生を津波てんでんこを伝えることに費やした方がなくなったという。意義のある一生だ。