震災日録 12月7日 またおいでね

もう帰る日だ。暑かったり寒かったり。今日はまた蒸す。朝は大山裕達さんに話を聞く。ながらく神奈川県にいたが大山家を守るために帰ってこられた。神奈川出身の奥さまは竹富暮らしを楽しんでいらして藍ジシンのきものをすでに三反おられたとか。竹富には警察官はいないが、桟橋で無言のチェックが効くし、まず治安がいい。おたがいが助け合って生きていく。毎日朝は家の周囲を箒ではき清める。帰って来てよかった、という。11時45分の船に乗ったら内盛スミさんがいて、「またおいでね。遊ぼうね」といって踊る仕草をした。その手の動きもかっこいい。篤さんも乗っていて「もう帰っちゃうの、今日は山羊汁のつもりなのに」と声をかけてくれた。二人の言葉が温かかった。帰りの飛行機は追風なので5時頃には羽田に着いた。人ごみの中にはいったとたん、竹富に帰りたくなる。100以上もたまったメールの対応。12日の牡蛎の会はもう2日間で埋まった。