震災日録 11月18日 反原発の女川町議高野さん2位で当選

朝から5月に行ったいわき市への炊き出しの画像を見ている。この中から「津波の脅威」「天心六角堂消滅」だけはサトコが編集してくれたが、あとは「いわきモスクの炊き出し」を編集中。ほかのお話を書き起こす。『世界』の連載を書く。夕方、東京大学の大学院で講義、さすがにほとんど全員が質問をしてくる。「東京駅は空襲で被災した姿が歴史の証言ではなかったか。復元工事は空中権を移転した金で賄われている。そのため景観はむしろ悪くなったのではないか」という疑問はもっともだ。わたしの中でも結論はついていない。しかし東京駅の復元をお願いしたこともないし、それの提灯持ちをしたこともない。保存運動に関わっただけだ。もし反対意見があるなら、その方たちが復元反対運動を起こし、説得するべきだった、と思う。
この13日、女川でお会いした町議高野博さんは今回、町議選で567票、2位で当選。共産党が2位、3位となり、得票率の22%を占めるという結果。「町民がいかに原発に疑問を持っているかということですね。原発に反対して来た女川漁協の阿部宗悦さんの娘さんも当選し、いっしょに原発を止める活動ができそうです。石巻では初めて共産党の県議が当選しました」。息子さんたちはどうしてらっしゃいますか。「女川体育館に11月6日までいたんですが、やっと8ヶ月にわたる避難生活を経て家族が一諸に暮らせるようになりました」。あの隣りに立派な3階建ての仮設が立ちますね。「きょう30キロの米を届けに行ったのですが、三階まで上がるとひーひーいって。森さんの作ってくれたビデオは私のブログからも見られるので、静かなブームを呼んでますよ」