震災日録 11月12日 疎開の思い出

朝、ご飯の時にあった同宿者は、浅草の田原小学校出身、おうちは鯨やというラシャ問屋だったが、3月10日の下町の大空襲にあって母方のふるさと津和野に疎開。「第二のふるさとですよ。浅草のごみごみしたところで育ったから自然の中の中学の2年間は本当に印象深い。のんびりしていじめもなくみんな優しかった。東京へ帰るのはいやだったな。浅草には戻らずいまは世田谷です。でいまも津和野の友だちとつき合って、時々来ます。きょうは永明寺でコンサートがあるので」と楽しそう。
乙女峠にお詣りに。ここは浦上のキリシタンが明治維新後、お預けになって拷問の末、多くなくなったところ。森鴎外はそのことに一切触れていない。そのあと永明寺に森鴎外のお墓参り。かえりにヨモギの葉を沢山摘む。オキナワでそばにいっぱいいれていておいしかったから。十時から安野先生解説のプラネタリウムを見る。星と暦、天動説など興味深くわくわくした。これを見るだけでも入場料の値打ちがあるし、これを見なかったらもったいない。帰ってヒロシと久しぶりに外食。リークック。