震災日録 11月11日 ひらけ、ゴマ

グリーンリッチホテル浜田駅前というホテル(6200円)は温泉つきの駅前ホテル。
黒っぽいデザイナーズホテル風だが、必ずしもインテリアに成功しているとは思えない。フロントは家族的。しかし9階まであるのにエレベーターが一基しかなく、自動販売機までわざわざ水を買いにいくのがおっくうで水道水を飲んだが結構おいしかった。
今年も流行語大賞の時期、「まるまるもりもり」などはどうでもいいが、今年はなんと新しい言葉を覚えたことであろう。私の頭にはシーベルト、ベクレル、タービン建屋、溶融、メルトダウン、メルトスルー、天地返し、除染、セシウム、放射線同位体、原子力村、熊取セブン、原子力安全・保安委員会、原子力文化安全機構、エネ特計、もう頭の容量を超えている。
浜田の駅前をぶらぶらしていたら市場があった。そこでおにぎりと天ぷらを買って食べた。「さむくなったねえ」「もうすぐ紅葉かなあ」なんて。暮らしの声が聞こえる。前のスーパーにはおばあちゃんが入っていった。カートの輪っかってそのためにあったのか。ステッキをさすところなのでした。それで自動ドアに向って「ひらけ、ゴマ! だって。そこから海沿いの美しい景色を見ながら益田で乗り換え、津和野に。
6年ぶりか、西周や森鴎外生家をみたが森鴎外の家は当初と90度むきが違うらしい。なるほど南側に窓も縁側もないのはおかしい。安野光雅美術館をゆっくり見て、館の方たちと夕食。アンノ先生の話で盛り上がった。
鳴門親方急死。相撲協会の委員を離れて久しいが、まだいろいろあるんだなあ。