震災日録 11月10日 西周はエピキュリアン?

島根県立大学に呼ばれていった。きのう羽田から帰ったのにまた羽田へ行く。いままで
三田線で大手町で東京駅、日比谷で有楽町、内幸町で新橋まで歩き、浜松町からモノレールという二回乗り換えでいっていたが、このところ三田で京急羽田線に乗り換えることにした。一回乗り換えだし、歩く距離が少ない。馴染んだ癖を変えるには時間がかかる。京急では間に合わないのではないか、という不安から二度乗り換えをしていたのだが、計ってみるとどっちもちょうど一時間。急行より快速の方が速いとか、三田と泉岳寺の関係が分からないとか、いろいろあったがだんだん京急に慣れて来た。その間、御成門で降りて浜松町まで歩くコースも試してみたが、これは帰りに芝辺りのラーメンやに引っかかってしまうのでよくない。
島根県立大の先生方が夕食会を開いてくださり、政治学や憲法学、環境学の先生方で津和野出身の西周の人となりや業績、福沢諭吉研究の現在、島根あたりの浄土真宗と基督教の普及率、『自主独立農民という仕事』についての感想、大塚久雄のヨーマンリーやエンクロージアについてなど、さまざまな刺激を受けた。なにより副学長の飯田泰三先生はまえに福沢研究会で谷中墓地をご案内したことがあるが、その時いらした萩原延寿、我が師藤原保信、丸山真男、藤田省三などの諸先生についていろいろお話しできたのが懐かしく嬉しかった。