震災日録 10月19日 ドイツ人の作った町

朝から町を歩き回る。青島は新しい町。山東省は山東菜っ葉で有名。19世紀末にドイツが租借してつくり、モダニズムやハーフティンバーなど様々な洋館が林立する。しかし石を貼ったり構造材を見せたりかなり重くしつこい。白雪姫やヘンゼルが出てきそう。なかにはロシア風もある。しかしドイツは第一次大戦中に手放し、三等出兵した日本がそのあとにはいり、そのまま使った。これも観光資源なのできれいに塗り替えたりしているが、かつて一家族が住んでいた家に、配電盤が16付いていたりする。ガス、水道、トイレもない一間に老人が住んで、庭で菜っ葉を作ったりしている。生みの親はいいのになあ、と思うことしきり。老舎の住んだ家、康有為の住居が記念館になっていたのをみられたのは運がよかった。昼ご飯はしらエビの唐揚げとホタテのネギ情由で青島ビール。午後はビール工場を見学。またビールを試飲した。