震災日録 9月11日  おいしくて安全な野菜を食べてなおかつ福島を応援するためには

ニューヨークの9・11テロ事件の日。
きょうは日比谷公園からデモ。そして経済産業省を人の輪が包囲した。原発推進政策をやめろ、ということである。帰って朝刊を取ると鉢呂原発担当大臣辞任。
この人は「将来、日本の原発をゼロにする」と云った民主党では数少ない脱原発派。いくらおばかな大臣でも「放射能をくっつけてやる」なんていうかなあ。なにか原子力村の力が深部で動いている感じ。ヤマサキからもメール来た。
「軽率だとは思うけど、雑誌ではいくらでも活字になっている『死の町』だと発言したからと大騒ぎしてやめさせるのは、やめさせたほうが都合のいい人の扇動ではないか。現実やニュースを追いかけていないわたしには、言う資格無しと思うけど、そんなことでは言えることは皆無になるね」
『死の町』は許されず『天罰』は許されるのだろうか。
<民衆をヒステリーだといいし人 お里が知れる天罰だもの>

もう一つ、この間食物について悩んでいることにひとつの光明を見る思いであった。
デモ解散後、私は新橋駅前カタログハウスの店にいった。ここでは安全な福島の野菜を売っていると聞いた。震災前から福島の研究熱心な農家と米を中心に取り引きがあった。どうにか被災地を応援できないかと考え、福島の集荷センタージェイラップでも出荷野菜のセシウム含有量を生産地単位で抜き取りで測る、生産地が多いために測定できなかったものは新橋の店頭で測るということで8月26日から「安全な福島の野菜」を売り出した。
そしてここが凄い。その規制値には日本政府の例えば1キロあたり500ベクレルと言ったおおざっぱな暫定規制値でなく、世界で一番厳しいウクライナ規制値を適用する。たとえば野菜はウクライナ値では40ベクレル、果物は出やすいため70ベクレル、主食のパンは20ベクレル、卵は6ベクレル、飲料水は2ベクレル。店の方
「さいわいひとつも規制値を越える作物は入って来ていません。桃は35ベクレルでていますが規制値以下。知ってお客さまに判断して買っていただければいい。この規制値ですとふつうに食べ合わせても内部被曝は年間1ミリシーベルトにおさまります」
この測定機械はいくらですか?「350万円で買いました」。応用光研工業製の「微量放射能測定装置」である。しごと帰りに野菜を買いにくるリピーターも増えた。
こうすれば私たちは安心して福島の農家を、食べることで応援できる。
本郷で無農薬野菜や自然食品を長く普及して来た「大きなかぶ」の前主人にデモで会ったが「産地じゃない。同じ県でも地域によって値が違う。生産者によっても違う。とにかく徹底的に測ることです。測定器が高ければ行政に買わせることです」という。
生産者の方たちもしっかり測って、はっきり表示して、胸を張って出荷してほしいと思います。セシウムの話を避けては通れません。消費者もなんとなくではなく、しっかり表示を見てしっかり判断ししっかり応援しましょう。
(カタログハウスのお店は港区新橋1ー11-7-新橋センタープレイス 10時から19時まで 水曜休)内幸町から新橋ガードを越えてすぐ左側。お買い物が楽しくて紅花の口紅など買ってしまいました)
http://www.cataloghouse.co.jp/shop/tokyo/