震災日録 8月15日 お盆の終わった日

みんな疲れた顔をしている。昨日の夜までアンガマーで、朝は早くからお墓で先祖を送る。和泉屋の上勢頭たつこさんに話を聞く。戦後の青年たちが解放感溢れる頃、登さんと結婚したのだが、どんなにかわゆくいらしただろう。その後、子を産み育てながら民宿を経営して来た。なくなったご主人を「やさしい人でしたよ」と回想する。島を守ることに駆け回っていた登さんは24年前の町並みゼミで実行委員長をつとめていらしたと記憶するがオートバイ事故で亡くなられた。しかし彼の活動は今も島で継承されている。神司を引退された富本定子さん、踊りの師匠上勢頭同子さんにも宇宙を感じるような壮大な話を聞いた。さすがに疲れてぐっすり眠る。