震災日録 6月8日 節電の方法、逃げてはいけない人

地下鉄三田線は間引き運転で昼なおラッシュアワーなみの混雑。エスカレーターも止まり、宣伝のパネルの電気は消え、照明も暗いので出勤中本が読めないと遠距離通勤者は嘆いていた。それなのに駅には東京電力の出力の75%しか使っていないと書いてある。25%は夏のクーラーなどに貯めておけるのか、それが知りたい。貯めておけないなら、エスカレーターを動かしてほしい。

節電というなら、すべてのお手洗いの音姫を撤去。電話のうるさくてしつこいお待たせ音楽も撤去。バスや電車の不必要なアナウンスもやめる。レストランのBGMもやめる。すべて原田病の患者(わたし)からいわせれば頭痛とめまいのもと。

いわき市で「まず連絡がつかなくなったのが市議と坊主」と誰かがいっていた。「中央から派遣されていた裁判官と医者もさーっといなくなった」とも聞いた。原発が恐いから逃げるのはいいが、逃げてはいけない人をはっきりさせよう。それは税金から給料をもらい、住民を守るためにいる議員と公務員である。丸森町の小さな子供さんもいる女性公務員は「何が起きても立場上、私が町を出るのは最後になるとおもいます」と書いてきた。エラいと思ったが、これが正しい考えだ。

いっぽう今回、老人施設の寝たきりのお年寄りを助けるため若い職員がなくなっている。老人は戦争も生き延び、じゅうぶん長い命を享受したのだから、いのちをつなぐために20代、30代の職員は「老人をおいて避難してもよい」という法律を作ったらどうだろう(とはいっても責任感の強い職員は老人を置いて逃げられないだろうなあ)。

3・11、東京電力の勝俣会長は外遊、清水社長は妻と観光、国会議員や命がかかわる電力、航空、鉄道の役員は任期中、「妻と遊ぶ」なんていう覚悟のない人にはやってほしくない。

原子力安全・保安院は原子力危険管理院と名を変え、この前議会で意見陳述した小出裕幸、後藤政志、孫正義、石橋克彦氏などを起用したらどうか。

今月の自殺者は去年よりずっと増えて1ヶ月で3200人、このままでは4万人を越えるかも。福島が特段増えている。東京でも人身事故がよくある。

いまの国会議員などみんなやめても惜しくはないような。消費税を20%! なんかにする前に国会議員を100人に、地方議会の定員もうんと減らす。神楽坂辺りには建築ナンタラいう天下り団体がたくさんある。各省庁の天下り先のそういう法人もみんな潰す。しかるのちなら消費税増税をかんがえてもよい。しかし消費税とは導入時に論議があったように大衆課税で、金持ちにも貧乏人にも同じように払えというのだから、結局は貧困層いじめなのだ。