震災日録 5月22日 透き通る声に涙

ツイッターというものを始めて見ると、谷根千中のイベント情報が入ってきて、きょうだけでもよみせ通りのお祭り、一箱本送り隊、やねせん寄席、チャ太郎オペラ落語など。どれも面白そうだが、いっていたら仕事にならぬ。夕方まで仕事、5時から渋谷山手教会のチャリティコンサートへ。娘は教会音楽のコーラスグループに入っているのだ。いつもジーパンで機材担いで文科省へ行ったりするのに、きょうは黒のロングスカート。バッハやモーツアルト、美しい声とメロディにつかの間、心安らぐ。「地震は神様の思し召し、私たちは怨みません。しかし被災した人々をどうぞお救いください」と牧師さまはおっしゃった。

このところ丸森の牧草から基準を超えるセシウムが出たり、ホウレンソウも県下で一番

高かったり、やっぱり、とがっかりする。福島県に陥没した形の丸森はどうなるのだろうか。インターネットで調べると「Iターンの連中は真っ先に逃げていった。世話になったひとに挨拶もしないで」といった批判が多い。しかし人間はどこに住もうが自由だ。みんな子どもを自然の中で育てたいと夢を持って丸森に行った。その子どもの健康を守るためには移動したほうがいい。胸がつぶれるような判断だろう。逃げていけないのは公務員と議員だ。住民を助けるためにいるんだから。いわきの人は「地震のあと連絡のつかない議員が多かった」という。アキルさんは「そんな議員は次ぎの選挙で落とさないとね」と言っていた。