震災日録 5月23日 被災文化財の修復

月末の締切りをいくつかすませ、午後はナショナルトラストの会議。東日本大震災で被災した文化財を修復するプロジェクト始まる。

http://www.national-trust.or.jp/shinsaishien.html

いわきの有賀行秀さんから、

「いわきでも多くの文化遺産が消えようとしています。

特に大正から昭和にかけての建物が一斉に取りこわされ始めました。

いわき市も福島県も文化財に指定されているものについてはある程度調査をしましたが、 将来的に文化財になるであろう物については全く無関心です。持ち主は今、壊すだけ、捨てるだけ。被災地では古いものを修理しようとしても資金的な余裕も心理的な余裕もありません。」

とメール。急がなくてはならない。

夜は医学書院で津田先生や白石さんとのプロジェクト。ボランティア論、おたがいさまの考え方。イスラム文化、いろんな話に花が咲く。

仮設住宅に政府がかなりの予算を付けたのでそのパイの奪い合いと言うか、木造仮設とかいろんなプランが出てきている。これに対し、熊谷秋雄さんは工学院大学の後藤治さんと国産材による本建築の復興村を計画。すでに北上町に土地を手当てして始まっている。わたしは古着屋「ぱんたらい」とカフェスローなどにぎやかしで参加するつもり。

インドでであった人形、ツナミカもつくれるといいな。ちくちく針を持つ仕事には本当に癒されるものだから。お金のためではなく、丁寧に毎日を送るために。