千石図書館に本を借りにいき、元喜なるうどん屋へよる。大変美味なり。大将やる気満々で、スタッフも皆上品。かえりに新白山通りの一本桜を撮る。

国土交通省の調査で、２０５０年に、全国の６割の自治体で人口半分、２割はゼロになると。岡倉天心公園の桜満開。

桜も咲き始めたので、さとこをさそって板橋の「さやの湯」にいく。駒込の「さくら」よりいい。建物が和風ですてきな庭も着いていて、食事もおいしかった。

帰り通った公園は高校時代にこのへんに住んでいた友人とよく来たところ。谷中墓地では今年、自由な花見を禁止することになったそうな。福島不動湯温泉全焼！　仲間と湯治にいって、高村光太郎と智恵子が泊まった部屋はどこですか、ときいたら、あなたの部屋よ、と言われてびっくりしたっけな。

槇文彦先生のお話を少人数で聞く。「世界で最初の建築家はエジプトのピラミッドを造った石工だと思います」「知り合いの家を尋ねるというのが最初の建築教育でした。自分の家と違う匂い、間取りなどを見てね」「いま、ザハ案をどうにか形に使用として建築家たちに無理がかかっていると思います」「あの建物は局面だからお掃除が大変そうですね」。とっても面白かった。午後、原宿のJOCにIOCに手紙を出す件など話しにいく。IOCは自分たちは選手の強化を考え、ほとんど競技場の話には関与していない。どんどんやってくださいとのこと。もう、暖簾に腕押し。どこを推せばいいのか？　安藤忠雄、IOC、森元首相、舛添知事、文科省、JSC? どこだ。

昨日の勉強会のためわざわざ札幌から上京してくださった堀川さんをご案内して谷中辺り散歩。かわむらでそばで喜楽長をのむ。久しぶりなり。しかし朝倉彫塑館にいってみると台東区の管理主義、小権力を振り回す眼鏡の女性館員におどろく。５００円払って入るお客様を怒鳴るとは民間では考えられない。手すりにもたれて池を見ていたら飛んで来て「ここに書いてあるでしょ、触っちゃいけないって」要するに壁にも柱にも触らずに真ん中とおってそっとそっと見て帰れという事なのだ。「監視するのが仕事です」そんな区職員いるのだろうか？早く配置転換してほしい。午後、国際交流基金のインタビュー。東北工大の新井さん、准教授だけど学生みたいに若々しい新井さんに荒浜の現在を聞く。

昼、鈴木博之先生のご葬儀があったそうだが、連絡もないので伺えなかった。

昔は『明治東京畸人伝』の文庫の解説を書いていただいたり、先生の建築学会賞のパーティに出たり、楽しかったな。昨年、明治村によんでいただいた夜、松山巌さん、木下直之さんと４人でカラオケをしたのが懐かしい。鈴木さんは中島みゆきを歌っていたな。夜、建築家会館で第４回の勉強会あり。松原隆一郎さん、柳沢厚さん、横河健さんが登壇、２人の東大生の新築案、フレッシュ。

主治医津田篤太郎さんの永田貴子さんとの結婚式。京都の島津製作所の古い建物で。食事もよく、余興もたくさんあり、最高の結婚式だった。

友人のご主人が鉄道事故で亡くなり、絶句。

ずいぶん前に投稿したものが朝日の投稿欄に載る。

カナダエアーにてバンクーバー乗り換えでメキシコへ。１９日まで。

サンド夫妻と実に実り多い旅。夫婦＋ワンがこのところ多い。私がワン。

佐野碩、リベラ、フリーダ・カーロ、トロツキー、ゲバラ、カストロ、片山潜、みんな頭の中で渦をまく。

帰りはトロント経由だった。暑いグアテマラからトロントに飛んだら一面の雪景色。７時間待ちをボセのイヤフォンでテープ起こし。

「断髪のモダンガールを読んでくれた読者から、大正時代に世界一周した祖母についての資料とどく。

講演会のあと「私も原田病なんです」と尋ねてくれたかたからメール。

「直らないものを研究する余地がないというのが医学界、ということがわかりました。田舎ですので、近くの市立総合病院に通院を続けています。発病・入院のときの医師が１年で変わり、現在の医師には、先日の半年ごとの検査で、安定しているのでもうそこでは見られないといわれ、開業医にまわされました。目をつぶると見える模様のことや、２重に見えたり白っぽくみえたりすることを訴えても、他への関連が（頭痛など）ないのかたずねても、断層写真を見る限り正常だと言っていたので、医者もあまりわからないのだろうとは思っていましたが。

森さんのおっしゃるとおり、無理をせず、穏やかに、前向きに暮らす、ということがやはり大切ですね。免疫を刺激しないように。私は最初の退院・仕事への復帰一月もたたない内に再発してパルスのやり直しをしたため、網膜へのダメージもその分ひどくなってしまいました。これ以上のダメージは避けたいものです」

この日、トンデモナイ雪害。丸森、岩泉でも孤立集落でたという。