2009年10月 のアーカイブ

10月10日

2009年10月10日 土曜日

秋の谷根千はイベントが多すぎる。今日は谷中まつりと芸工展と一箱
古本市とコミュニティセンターでの映画会となんだか5、6個
かさなっている。

私は明王院の先代が撮られた谷中五重塔炎上のフィルムが見たかった。
二度め。住職は消防をしながらこのフィルムを撮ったという。すごい方だ。

もうひとつ、松川八洲雄監督の「飛鳥を造る」。奈良の法輪寺三重塔再建の記録。
木の芸術が立ち上がって行くさま、そして幸田文さん、西岡棟梁はじめ千両役者登場。
ご住職がその後ほどなくなくなられたというのは党の再建に奔走し本当に心を
すり減らされたのだと思う。

初音の森では相変わらず野池会長が大活躍。
讃岐うどんとおでんで赤ワイン。なみなみついでくれてこれで収益でるのかな。

10月9日

2009年10月9日 金曜日

毎日遊び歩いている感じ。というのも病気以来、そんなに目が続かな
い。新聞読むのも、テレビ見るのも、資料読むのも、パソコン打つの
も目を使わないわけに行かない、たまにガス台を拭いたり、料理をし
たり、横になったり。

でも気分転換は散歩。夕方、自転車で初音の森へ。
活動弁士坂本頼光さんと生演奏でロイド映画、片岡千恵蔵『瞼の
母』をやるという。ロイド眼鏡ッてセルロイドでなく俳優のロイドか
ら来ているとははじめて知った。無知。片岡千恵蔵ッて晩年の悪いお
代官さましか知らなかったが若いときはきれいな役者だねえ。「おま
えさん。まだ親不孝がしたりないのかい」。使ってみたい台詞です。

台風一過はいいけれどすごい風で寒い。ひろちゃんと高橋おでんへ行
き、熱燗。安田邸帰りの多児さん、赤坂さんとばったり、また飲む。

10月8日

2009年10月8日 木曜日

半藤末利子『漱石の長襦袢』を読み、書評を書く。鴎外の妻しげが
『パパ、死んじゃいや』と取りすがって、賀古鶴所に見苦しい、と一
喝された話は有名だが、それは後ろ盾を失った未亡人がどれくらい
埒外に置かれるかを知ってのしげの気持ちだろう、と長男の於兎が書いている。

漱石の場合、49でなくなっているから最後に生まれた嫡男もまだ幼く、
結局、小宮豊隆はじめ弟子たちがなんでも取り仕切って行くのを
どれほど夏目家の人々が隠忍自重して見ていたか、がよく伝わって来る。

10月7日

2009年10月7日 水曜日

いまの若い人たちは生きていなかった昭和三十年代への憧れが強すぎ
るようである。寒い、臭い、暗い、貧しい、まずい、汚い、そんな思い出が多い。

谷根千をはじめた頃、老人の聞き書きを記録として残そうとしていた
だけでレトロ、単なる懐古趣味と批判されたものなのに。
年寄りに直接、聞くこともせずドラマや映画を見るだけで、
『わあ、いいなあ』『かっこいい』なんて気楽に言われてもねえ。

でも確かに今ないものもたくさんあった気がする。
隣近所の付き合い、お裾分け、お膝送り、聞かぬふり、
おせっかい、仲人おばさん、はぜ釣りに潮干狩り、菊人形、
谷津遊園、路地の子供軍団。そんなのに憧れるのだろうか。

10月6日

2009年10月6日 火曜日

馬の寄田君から電話でいまから根津に飲みに行っていいですか、とい
うことで北大の秦先生、明治学院大の猪瀬さんほか、面白い若い人た
ち総勢8人。

この人数で飲める所はほとんど思いつかず、海上海へ。やっぱ安くて
うまいなあ。みんなも喜んで、ものすごいスピードの会話をしながら
バリバリ食べていた。

10月5日

2009年10月5日 月曜日

会合の場所が虎ノ門パストラルだと思って行ったら、閉鎖。どうせグ
リーンピアではないが、あやしのお金で作ったあやしの建物、でもあと
を森ビルが2000億だかで買ったというのもあやしいなあ。

そう思ってみると虎ノ門周辺、地価の高そうなビルになんとか財団なんと
か協会、天下りの受け皿らしきあやしの団体の看板がいっぱい出てい
る。こういう税金の受け皿らしき団体はみんな一掃してもらいたいも
のだ。

10月3、4日

2009年10月4日 日曜日

10月3、4日

POW、戦争捕虜に付いて研究している方々と千葉県上総一ノ宮に現地
調査に行く。それにしても東京駅から内房線特急のホームまでの遠さよ。
走りに走った。参加者の熱意と知識に圧倒される。その内容はみな研
究中なのでここでは書かない。民宿の隣りは芥川竜之介が泊まった宿
だというのだが、そんなの見に行くひまもなかった。キムタクがよく
サーフィンに来るという。そういえばこの前、新聞に出ていたキムタ
クのお母さん、似ていないけどきれいだったな。

10月2日

2009年10月2日 金曜日

北大の大崎先生が見えて、アンチヘブリンガンに行く。

民主党の農業政策についてきくと、仙台の結城登美雄さんは
「目くそ鼻くそを笑うたぐいだな」しかいわないし、島根の佐藤忠吉さんは
「私は政治は無視、無視」と笑うし。よくわからない。

大崎さんによると農家の所得補償はヨーロッパでは当たり前のことだそうだ。
たしかに大変な労働で私たちの食糧のセーフティネットを支えてくれているのだか
ら、いいかもしれない。
だけど一家に二人公務員のいるような農家でも、じいちゃんばあちゃんとは別会計
だから補償するということになるのかな。

本当に冬は「土方」に出て専業でやっているような農家を応援したいものだ。
まあ、自民党の集団営農、大規模化よりはいいかも。

10月2日

2009年10月2日 金曜日

9月26日から10月2日、久しぶりの丸森行き。
お盆以来で一ヶ月半のうち、なすもキュウリも
ゴーヤもズッキーニもほとんど盛りを過ぎてしまった。

釣りに行くが釣れず。峨峨温泉に立寄で行くが、なんでこんな人気な
のかわからない、無愛想な宿。