2009年6月 のアーカイブ

6月4日

2009年6月4日 木曜日

あさ、佐伯蒲江から魚がつく。いっしょに飲んだ漁師さんたちがくれたのだ。すぐ冷蔵庫にいれ,まずは自分で釣ったキスの刺身、鯵の刺身,三枚におろした残りをこそげてキュウリもみに入れる。出刃包丁を買わなくては。魚だけは切らないでくださいね,といってた川越の包丁屋まるかんのご主人の顔が浮かぶ。めでたく大学をやめた記念に買ったいい包丁だ。
昼しごとから戻ったユタカに刺身とキスの塩焼き,天ぷらを食べさせる。いま近くのお寺の現場をやっているので、成長期にろくなものを食べさせなかったので、三食、罪滅ぼしにつくっている。

6月3日

2009年6月3日 水曜日

長湯温泉、朝,6時から御前湯が空いているのででかける。前にはいった広い湯より,一階の狭い湯の方がすき。こちらは富田玲子さんの温かい建築。竹田の老舗のお菓子屋さん板井さんの車で、あいにく雨ながら朝路町の朝倉文夫記念館、滝廉太郎記念館、田能村竹田の作品のある郷土資料館などを駆け足で見る。郷土の異人を語るのに「こよなく郷土を愛し」「ならぶもののない」「きわめて独創的な」などほめあげるのはは全国どこででも聞くフレーズだ。もう少し何とかならないか。

6月2日

2009年6月2日 火曜日

朝4時に起きてお父さんに漁に連れて行ってもらう。宮城の塩竈で練習したので,去年より少し、さそう、引き,てごたえ、返しなどのこつがわかる。それでもキスに餌ばかりとられ,お父さん「私だったら一時間で30ピキは釣るよ」という。一ダース釣ったら帰りましょう,というのに,10尾であきらめることにした。根がかりといって針が岩にかかること数回、お父さん「地球を釣ったね。針は消耗品だからいいんだ」と面倒くさがらずにまた付け替えてくれる。こういうのを大名釣りというのだそうだ。あさはリュウキュウといって昨日のイサキの刺身を醤油とみりんに付けたのを食べる。おいしい。みそしるもおいしい。「疲れたら一週間くらい居っていいよ」。いろいろあって長湯に行くことにし、犬養という駅で落としてもらう。そこで一時間待って竹田ゆきの電車に乗った。旧知の但馬や菓子店の夫人が長湯まで送ってくださった。長湯丸長旅館、こじんまりしていい宿。窓の向こうの景色が何となく懐かしい。藤森照信さんがつくったラムネ湯に行く。お茶目な建築。

6月1日

2009年6月1日 月曜日

「南の風」で寄田君たちとランチ。ここは由布院の時代を背負う若手のたまり場。田井さんの息子若きシェフ、旅館わらび野の若主人、馬車を動かす佐藤君、みんなしっかりしてイケメン。この言葉嫌いなのだけど,彼らはハンサム、美男子、ッて言葉はにあわずじつにカジュアルでさわやかなのだ。午後。佐伯にむけて出発。蒲江の後藤千香子さんのお父さんの海辺の小屋へ向かう。ついたら今日は漁はもうすんだとのこと。「朝グループできた連中にもたっぷり釣らせてあげた」。かっこいいお父さん、大きなイサキをさばいているところだった。これは刺身。側も鱗をこそげてかぼすとマヨネーズでしゃれた一品。お母さんはもう、はいはいとお父さんに合わせて動き、キュウリもみに鯵の細切りを入れていい味がついたのをだしてくださる。金婚式を迎えたご夫婦もいい味。メインはもちろんキスの天ぷら。これ,天ぷら粉と卵を酒で練る。「わたしがやるとほかのは食べられんよ」とお父さんご自慢。ご近所の漁師さんの夫婦も二組見えて、持ち寄りの小味の南蛮がまたおいしいのだ。プルーンを入れて甘くしたのもあった。よその料理をいただくと勉強になる。