6月2日

朝4時に起きてお父さんに漁に連れて行ってもらう。宮城の塩竈で練習したので,去年より少し、さそう、引き,てごたえ、返しなどのこつがわかる。それでもキスに餌ばかりとられ,お父さん「私だったら一時間で30ピキは釣るよ」という。一ダース釣ったら帰りましょう,というのに,10尾であきらめることにした。根がかりといって針が岩にかかること数回、お父さん「地球を釣ったね。針は消耗品だからいいんだ」と面倒くさがらずにまた付け替えてくれる。こういうのを大名釣りというのだそうだ。あさはリュウキュウといって昨日のイサキの刺身を醤油とみりんに付けたのを食べる。おいしい。みそしるもおいしい。「疲れたら一週間くらい居っていいよ」。いろいろあって長湯に行くことにし、犬養という駅で落としてもらう。そこで一時間待って竹田ゆきの電車に乗った。旧知の但馬や菓子店の夫人が長湯まで送ってくださった。長湯丸長旅館、こじんまりしていい宿。窓の向こうの景色が何となく懐かしい。藤森照信さんがつくったラムネ湯に行く。お茶目な建築。