11月5日

盛岡。午前中、観光協会の高橋明日美さんに町を案内してもらう。盛岡というと啄木の新婚の家や賢治の本を出した光原社など行ったことがあったが、鉈屋町は知らなかった。生活の見える、観光化する前の気持ちよい町並みである。このくらいでとどまってほしいところである。午後、由緒ある公会堂で基調講演。ずっと客席側で聞いていたものにとっては恥ずかしい。指定されていなくてもされていても住民にとって身近な大事なものはみんな文化財。建築の調査だけでなく、原型復元や整備だけでなく生活の痕跡を大事にして、そこにまつわる物語を引っ張りだして大切にしようと訴えた。夕方の新幹線で帰る。