8月16日

川崎大師近くにある春日山部屋の朝稽古を観に行く。春日王つよい!
DVDで『朗読者』を見る。原作を損なわない名作。『タイタニック』では好きになれなかった女優がいい。彼女はナチス収容所で看守時代の虐待の罪を押し付けられて刑務所に入れられ死ぬ。字が書けないからサインはできなかった、と言わなかったばかりに。
その年上の彼女と戦後、関係を持ったかつての少年、今の弁護士は遺言にしたがって彼女の残したわずかばかりの金を収容所にいたユダヤ人女性にとどけに行く。アンネ・フランクのような運命をたどらなかった人はニューヨークの豪邸に住んでいる。なんだか矛盾を感じる場面。日本でもA級戦犯岸信介は生き延びて首相になり、BC級戦犯には何かのまちがいで処刑されたひとも多い。