みなとや

4月9、10と初めて信州諏訪の御柱を観に行きました。やっぱり百聞は一見にしかず、祭の意味も、場所の関係も行ってみなくては分かりません。このとき、「みなとや」さんに泊めてもらいました。とても有名な宿ですが、かなり客を選ぶ宿です。まずおばちゃんはほとんど愛想がありません。そのかわり見え透いたお世辞や営業スマイルもしません。だからわたしは好きです。馬肉の刺身と馬肉鍋が名物で、あといなごの佃煮など珍味は出ますが、サラダとか刺身の好きなひとはたべるものがないでしょう。山の中だから当然です。だからわたしは好きです。お手洗いも共同で、おふろは露天ひとつしかありません。それは素敵な風呂ですが、順番に譲り合って使わなくてはならず、大浴場とか、いくつも風呂があるのが好きな人、何度も入りたいひとには不向きかもしれません。主人も歴史に詳しく、景観や地域の文化の保全に見識のある方でした。「みなとや」とは諏訪湖の湖上交通を担う船の船主である事からついた名前のようです。