彩の国さいたま劇場で「ヘンリー六世」。1時に始まり、9時に終わるというので悩んだが、いってよかった!堅固で緻密な翻訳。斬新な舞台美術、テンポが早く飽きない蜷川演出、好き嫌いはあるにしてもジャンヌ・ダルクと王妃マーガレットを演ずる大竹しのぶはいまや超絶大女優だし、それと不倫の恋のイケメンのサフォーク公池内博之を見るだけでもたのしい。健闘していたのはヨーク公役の吉田鋼太郎、トールボット卿役の原康義やグロスター公の瑳川哲郎。若手は声が濁ってただ叫ぶばかりの人もいたし、草刈民代はいい役なのに棒読みだった。いろいろあるけどまったく飽きずに楽しめた。それにしても休みごとにトイレからホワイエまで長蛇の列は見好い景色ではない。全国男の建築家が設計したホールはまったく女性用トイレが不足。