ロンドンより森島瑶子さんがきていらして、この前はたせなかった谷根千めぐり。まずしだれ桜のきれいな安田邸へ。今日もわが母と妹をふくめボランティアの方達十人以上、大松さんが愛情を持って説明してくださる。戦前は神戸の邸宅にお住まいだった瑶子さんは壁の下の方に和紙がはってあるのを見て「なつかしいわねえ。うちもこんな風にしてた」と声をあげる。須藤公園、よみせ通りでうなぎで昼食。谷中銀座から墓地のお墓めぐりをして桜木町、カヤバ、御稽古横町をぬけて根津へ。瑶子さんは世界的な経済学者でロンドン大学教授だった森島通夫先生の夫人だが、ほんとに気さくで話の好きな方。今日もイギリスの教育、子育て、こども手当についていろいろ勉強になった。こども手当はイギリスの場合、飲んだくれの亭主が週給のサラリーを妻に渡さないので、直接、妻に子供を養う金を与えたのに始まるそうな。役所に取りに行くので、必要ないと思う人は取りに行かない。日本もそうしたらどうだろう。振込だと人様の税金からもらっていることを忘れてしまいそうだし。お母さんが子供に使うかどうか、我が子を最近は虐待するお母さんが多いから、というと「新聞で見てたら、あんな凝った名前をつけたのにねえ。つけたときはかわいいと思う心はあったんでしょうに」。面白い感想だ。