6月6日

海の残り物でシーフードカレーを作る。昼はキスの天ぷら。ゆうがた、一年に一度の楽しみ、水族館劇場の「メランコリア」を大観音光源寺へ見に行く。日本に数少ないアジル。講演を許す和尚夫妻のふところ、檀家としても心強い。桃山邑はもともと九州の炭坑あたりを箱車で巡演していたらしい。当地にたどり着いて10年,地元のサポーターも増えた。古本のほうろうさんなど店そっちのけでチキンライスとビールの露店を境内に出して,パンフへも寄稿している。今年の芝居は海辺の町、新潟の監禁王子を思い出すストーリー。故郷に捨てられた、微かな哀しみ、とるに足りないわたしたち、といった台詞はルサンチマンそのものともいえるが、すくなくとも負ける側に立っていたい私にはぐっとくる。でもなんといっても一トンの水が降ってくる見せ物の醍醐味、こたえられない。