5月31日

今日のしごとは午後の松川賞シンポジウム。ことし大賞はなく,明治大学付属の応援団を描いた「団旗のもとに」が準大賞。慶應FSCの学生がとったユーモアもありのびやかな作品だったが、しかしシンポに出た面々はほとんど三宅流「面打ち」の支持者だったので会場にはわかりにくかったのかも。と、その場にいたヤマサキにもいわれた。全作品を見た審査員も、5本しか見なかったわれら大賞審査員にも同等の表決権があるのでこういうことになったという説明をしなければいけない。ラストは羽田澄子監督「嗚呼、満蒙開拓団」。慰霊団の度に同行して撮影という安上がりな方法だが、やはりうまい。ナレーションもよく練られている。シンポに羽田さんがこられず、由布院周辺の満蒙引き上げの方が来てお話しされた。それがよかった。しかし映画祭に参加してうんちくを傾ける映画好きの方々が、近くにこうした記録すべきことがあるのに映画を撮らないで、イベントだけやっているのはどうももったいないと思う。由布院で会う人はみんな忙しそうで、モリさん、そのうち東京でゆっくり、というけど、なら私は由布院に来る必要はないではないか。どこに行ってもイベントが多すぎる。そして記録はない。