12月26日

朝ごはんは例によってご飯と味噌汁と漬物のみ。午前中に川渡温泉を散歩して、藤島旅館まで行ってみる。ここの立ち寄り湯は300円と安い。黄緑色の静かな湯に一人で浸かる。幸せだ。この旅館にも湯治したいものである。売店もあるし、店屋物も取ることができる。それほど構えなくても気楽に湯治ができる。前にお話を聞いたご主人がもうおられないのが寂しい。

大好きな藤島旅館に朝湯に入りに行きました

大好きな藤島旅館に朝湯に入りに行きました

鳴子温泉には浅草区の子供達が学童疎開でお世話になった。「芝居の家の子なのか、幟で作った布団を持ってきた子がいましたっけ」。鳴子の人たちの温かさ、今もその時の子供達が80近くなってくるという。もうそろそろ東京に帰る時間だ。古河まで列車で行こうと思ったのに、宿の主人板垣さんが「どうせ用があるついでだから、仙台まで連れて行ってやるよという」。
途中でそば粉で作ったガレットを食べさせる店で軽く昼食をとり、仙台駅に向かった。ジバングクラブだから、帰りは7000円、3割引。本を読んでいる間に上野につく。荷物運びに来てよ、と連絡した息子が改札の向こうで手を振るのが見えた。来年も、思い立ったら、東北へ行こう。

ここには昔の文人の寄せ書きもあります

ここには昔の文人の寄せ書きもあります

 街には懐かしい構のお店もたくさん

街には懐かしい構のお店もたくさん