9月28日

改修の可能性について。

1、いまのままでは国際基準の9レーンを満たしていないという批判。

−−9レーンは、既存のスタンドの先が主体構造から突き出た形になっているので、そこをちょん切って対応可能だと考えています。

2、女性用トイレやレストランなどは十分増設が可能か。バリアフリーやユニバーサルデザインについて。
−−拙案のコンクリート製のスタンド上に鋼製の新スタンドを載せる案の長所は、古い基準でできたコンクリート製のスタンドを利用せず,現代の基準に完全にあった(バリアフリーやユニバーサルデザインを含む)スタンドを作ることができることです。同時に、鋼製の新スタンドでコンクリート製のスタンドの耐震補強もできてしまいます。これで大幅なコストダウンと工期短縮ができる筈です。

3、よりつつましく、おだやかで、安価で維持しやすい新築の可能性について。

−−物価上昇を含めてもできると見込んでいます。600億でできた横浜スタジアムのことを考えるとできる筈です。そのうえ横浜スタジアムは地下があって鶴見川の遊水機能を備えています。必要なら、横浜と同様にトラックの下に地下を作って練習用のトラックを作ってもお釣りがでることになります。

4、陸上と球技と双方を追求するのか、どちらかに特化するのか、

−−陸上も球技もとなると、現案の様にせり出しのスタンドが要るでしょう。陸上優位であれば現在の国立競技場の形になりピッチがトラックで隔てられます。球技優先であれば陸上に使えません。どういう組み合わせが良いかは、首都圏の複数ある大規模競技場の役割分担をにらんで、日本のスポーツ界が中心になって決めることではないでしょうか。

私の主張としては、機能が保証されていないせり出し機構を作ってまでして、ここに一極集中するのは愚策だということです。
少なくとも、首都圏で機能分散をするのが防災的見地を含めて都市計画の常識だと思います。大イベント中に大地震が来たときのことを想像すると、ただでさえ首都機能維持で混乱をしているときに新たに8万人の帰宅困難者を都心で作ることの愚かさはすぐ分かることです。