10月に「町家紳士録」を代官山ヒルサイドで上映するにあたり、オーナーの朝倉さんが旧朝倉邸を案内してくださり、打ち合わせもかねておいしいものをごちそうしてくれると元倉さんが言うので代官山へ。なんとフレンチレストランで暖炉に葉巻が燃え、そこでオマール海老のサラダ仕立てなるものを食べてしまった。
鈴木知幸さんより、また別のオリンピック経費資料。これも面白い。
「近代オリンピックの歴史は、大きく変動しています。そう簡単に経費比較はできないと思います。
まず、第一回アテネ大会は、クーベルタンの厳格なアマチュア主義の下、基本的に寄付金によって開催され、国の財政支出は少なく、切手の発行とブルジョアの寄付で巨額の資金を作った言われています。その後の大会も、大会規模は小さく、選手は手弁当でアマチェアのため寄付金(トトはそのために創設される)に頼った大会が続きます。史上初めて赤字五輪になったのは、1920年アントワープ大会といわれていま
す。その後、クーベルタンが会長を退いてからオリンピックは肥大化するのですが、ピ-ターユベロスが仕切った1984年ロスオリンピックが黒字になったことで招致合戦が激化します。
なお、1964年東京オリンピックは「1兆円オリンピック」と批判されましたが、大会運営費99億円、競技施設165億円であり、あとはインフラ経費です。どこまでをオリンピック経費というか難しいところです」