6月4日

東京堂で「谷根千の小さな店」の発刊トーク。河上進さん、やっと一冊よく売れる本が出た。

日経新聞のアンケートでも60%以上が改修を望み、70%以上がザハ案は高くつきすぎるといっている。各紙の社説も再考を求め始めた。

15日の緊急シンポジウムの呼びかけ文を書く。

「5月28日、JSC(日本スポーツ振興センター)は新国立競技場の基本設計を発表しました。昨年11月26日の案を踏襲し、ザハの流線型の切れ味のない、フジツボのような形の競技場です。それでも巨大さは変らず、新素材を使うため屋根ではなく遮音膜と巧妙に言い換え、サブトラックや都営住宅にはなんら言及のないままです。

そして次々、さよならイベントをやって改築を既成事実化しています。有識者会議委員も「国民に説明する」とはいっていますが、議論の場でなく上から目線の「ご了承願いたい」になると思われます。しかしJSCはIOCのオリンピックムーブメント・アジェンダ21を踏みにじり、私たちの要求した久米設計の改修案を公開しないばかりか、有識者会議の議論やコンクール審査も基本設計の発表後に公開するという秘密主義です。東京都の環境アセスメントもオリパラ準備局のパブコメの告知さえ都環境局がしらないという秘密主義です。

今まで論議すべき資料も出していないのですから、議論はここからはじまるのです。

私たちユーザークライアント(納税者にして利用者)でありステークホルダー(利害関係者)である市民は「少なくとも半年は議論のために解体を延期する」ことを求めます。

まだ、説明も議論もなされず、構造的にも問題の多いザハ案を立てるめどが立っていないまま、現在の競技場を解体すると、オリンピックが開催できない自体も発生するかとおもいます。5月12日の改修案発表会に続き、今度は環境の面から見て、これを建てて良いのか、をヒートアイランド、環境アセス、都市計画の第一人者をお招きして話し合います。環境問題、初めてのシンポです。これが最後にならないよう、ふるってご参加下さい」。